ポジティブ心理学とは何か

 昨日紹介したこちらの本。


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 そして、以前に受講したVIAテスト。

 

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 これらはどちらも「ポジティブ心理学」を起点とするメディアでして。僕も上司のすすめでこれらの本やテストを試してみましたが、内容はもちろん学問自体がとても面白そうだと感じたので、色々調べてみて、記事にすることにしました。

 

 今日は、そもそも「ポジティブ心理学」とは何なのか?ということについてお話していきます。

 

 ポジティブ心理学の創設者であるマーティン・セリグマン氏のTEDスポーチがとても分かりやすいです。

 

 20世紀の心理学は、いわゆる病理モデルのもとで発展してきました。つまり、心理学を病気や疾患に苦しむ人の状態を改善させていくためのものとして設定し、研究を進めてきたわけです。おかげで今では様々な精神疾患について、区別や解決のためのアプローチをとることができるようになりました。

 

 一方で、病理モデルのもとでの心理学は大きく分けて3つの弊害をもたらしたとセリグマン氏は考えます。 

 

  1. 「困難は外的なものでどうにもならない」という風土を作り上げた
  2. 一般的な人々にフォーカスしていない学問となった
  3. 心理学は「困難に直面している人、回復が必要な人のために必要なもの」という認識になり、人々の生活をより良くするためのものとして捉えられなくなった 

 

 要は心理学という学問自体に、どちらかというとネガティブなイメージがあったわけです。僕自身も少し前までは、心理学をマインドコントロールとかメンタリズムとかみたいな、怪しげなものと結びつけていた気がします。

 

 こうした状況に疑問を呈したのがセリグマン氏らが創始したポジティブ心理学です。悪い状況を元に戻すだけでなく、人が強みや長所を生かしながら、より充実した、「幸せ」な人生を過ごすためにどうすべきかという視点から、研究に取り組もうとしたのです。

 

 そのための「幸福優位」であり、強みを認識するためのVIAテストというわけですな。キリが良いので今日はこのへんで!明日からもお仕事楽しんでいきましょう。