日常に潜む思い込みにどう向き合うか
僕は友達に、初対面の時とのギャップをよく指摘される。一目見た時はとても真面目に見えるそうなのだが、喋ってみるとけっこう独特らしい。
第一印象で人をどう捉えているか。そこには意識していない偏見「アンコンシャス・バイアス」が潜んでいるぞ、というのが今日の話である。
まず、「第一印象」とは別に「第二印象」「第三印象」という言葉があるそうだ。
これらの用語は初めて知った。定義は以下の通り。
第一印象:物や人に接したときにまず抱く感覚
第二印象:実際にしばらくの時間、その物や人に接してみて抱く感覚
第三印象:長く付き合っていくなかで徐々に固まっていく総合的な評価
調べていると「大事なのは第三印象です!」やら「第二印象で好感触をもたれる方法」なんてのが出てくるが、その点については今回は隅に置いておきたい。伝えたいのは、初対面で人と接するとき、そこには少なからず、自分が意識していないバイアスが存在しているということだ。これが「アンコンシャス・バイアス」である。
「男だから」とか「女だから」とかでいわれる「ステレオタイプ」も、アンコンシャス・バイアスの一種だ。他にも以下のようなバイアスが、人と接する時に無意識下で生じているといえるだろう。
確証バイアス:第一印象に引っ張られ、その印象を追認する言動ばかり意識する
ハロー効果:特徴的な一面を評価するあまり、他の言動への評価を歪めてしまう
類似性バイアス:自分と似た人を評価してしまう
念を押しておくが、アンコンシャス・バイアスが必ずしも悪というわけではない。むしろ、アンコンシャス・バイアスがあるからこそ人は思考のスピードを速め、迅速に決断し行動することができる。
電車でお年寄りを見かけた時だってそうだろう。「お年寄りだから…」という認識が無意識化で行われることで、席を譲るなり荷物を持つなりの、思いやりを発揮することができるのだ。
要は、人間にはそうした「思い込み」が存在しているということを、予め学習しておくこと。加えて、そうした思い込みを踏まえたうえで、日々の言動を、試行錯誤していく必要があると僕は考えている。そうした積み重ねが第一印象と第二、第三印象の相違を克服し、より良い人間関係の構築に役立っていくのだろう。
にしても、ある研究によるとバイアスは約150種類にわたり存在しているらしい。
とても面白そうなので、今後も合間をぬって勉強していけたらいいなあ。
https://netacon.net/neta/403997066.html
https://www.grow-360.com/ja/cases/three-unconscious-biases-that-are-likely-to-occur-in-interviews