学生最後の日に想う

 三ノ宮発実家行きのバス、焦ったがなんとか乗り込んだ。いつもより深めにシートを傾け、ひと息をついてこのブログをしたためている。

 

 今日という1日も、あっという間に終わりを迎えようとしている。馴染みのラーメン屋と喫茶店に行き、コンタクトレンズを購入し、夕方には友人宅で社員の方々や同期とミーティング。新社会人となる我々を社員のみなさんはとても心配してくれているものの、いまいち不安らしいものも感じずに、なんだか申し訳ない気持ちになった。

 

 これから一ヶ月は実家でのリモート研修となると、今日のミーティングで発表された。現場でのOJTなども実施の目処は立っていないとのことで、状況はますます困難を極める。

 

 世の中全体も同様に困難な状況に直面しているわけだが、だからこそ私は、今この時期に、新社会人として社会に価値をもたらす人間になれることに希望を感じたい。経済不況になる原因は数あれど、ウイルスに見舞われることなんて滅多にないわけですからね。「バブル世代」や「団塊世代」のように、「コロナ世代」がこれからの時代を築く可能性だって大いにあるのだ。

 

 時代をひらく一手を担うために、まずは現在の状況を正しく理解し、正しく恐れること。そのうえで身の回りの人や、世の人に少しでも思いやりの心を持つよう意識したい。

 

 さて、明日から社会人だ。

 オフィスは私が18年生まれ育った部屋だ。

 それはそれでエモいものである。